特産物と特産品はどちらも似たような言葉ですが、明確な違いがあるようです。
まず、特産物の説明です。
特産物は、その地域で生産される肉や魚介類、野菜に果物、水、鉱石や樹木など、自然にとれるものの事を指します。一方特産品とは、その地域で作られた特産物を加工した物の事を指します。
例えば、サトウキビは沖縄の特産物であり、それを加工した黒砂糖は沖縄の特産品であると言えます。どちらも全国によく知られている物、という定義が必要になってきます。また、特産品の中には地域のものを使っていないこともあります。
特産物はその地域の風土や気候があってこそ発展していくものです。
特産品も同じように発展していきますが、それだけでなく、歴史的な背景や地理の条件なども大きく関わってきます。加工技術の発展は、暮らしを豊かにしようとした当時の人々の知恵によるものです。そのため、寒い地域では、その寒さを活かしたもの、雪の多い地域ではその雪を活かしたもの、と言ったものがよく見られます。歴史の古いものだけでなく、最近になって作られるようになった歴史の浅い特産品も、同じように地域や、県全体で取り組みを行うことによって全国に名を広めた特産品も多くあります。これらもやはり、人々の知恵が関わってくるものです。
—特産品と観光—
観光には、その土地のお土産が欠かせないものです。
長崎といえばカステラ、香川といえば讃岐うどん、奈良といえば奈良漬け、愛知といえば味噌カツ、秋田といえばきりたんぽ、などなど、その県に行けばこれ!と言った物が存在します。観光に訪れたお客さんも、これらの特産品を楽しみにしているところがあります。観光の醍醐味は、美しい景色を見るのはもちろん、美味しい料理も魅力のひとつです。
今ではインターネットを利用して様々な商品を取り寄せる事が出来ますが、やはり現地で食べるのが一番美味しいかと思います。
観光に行かれる際には、情報サイトで地方の特産品などを下調べしておくと、さらに観光を楽しむことが出来ますよ。