経済のグローバル化が進む現在、日本各地でそれぞれの地域の特性を活かした付加価値の高い特産品づくりが活気を見せています。各地域は、なぜ特産品づくりに力を入れるのか?
それには、4つの理由が挙げられます。
—1.消費者ニーズの変化—
消費者のニーズは、これまでの味・価格といったニーズから安全志向・健康志向・本物志向といったニーズへと変化を見せています。消費者ニーズが変化した事の発端は、食品偽装問題です。食品偽装問題が相次いだことで、消費者は自ら口にするものに敏感になっており、安心して購入できる商品を求めています。
—2.経済のグローバル化—
今までの特産品づくりは、大量生産をすることで価格を下げ、大量輸送手段を通じて都市圏で高い市場シェアを取ることを目的としていました。しかし、経済のグローバル化が進んだことによって、海外から安価な商品が流入するようになり、ただの特産品では競争に勝てず、市場シェアを簡単に取ることができなくなりました。高い市場シェアを取るためには、高い付加価値をつけることが必要不可欠になっています。
—3.物流革命—
宅配便が普及したことで、日本全国どこからでも小口出荷や低温輸送が可能となっています。消費者は、常に新鮮な状態の特産品を得ることが可能になっているのです。だからこそ、より質を高めていかなければなりません。
—4.情報通信革命—
インターネットが普及したことで、消費者はさまざまな地域の特産品を知ることができるようになりました。今までは、生産者が一方的に情報を送るだけでしたが、現在は消費者が自ら情報を選択しています。特産品を紹介する情報サイトは爆発的に増え、多くの方が利用しています。情報サイトは、他の情報媒体に比べて安価で情報を発信できるので、生産者もその恩恵を受けています。
以上が各地域が特産品づくりに力を入れる理由です。
特産品は、その地域の魅力を日本全国に伝えるものです。
特産品づくりは、これから更に熱気を見せることでしょう。